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黒田三郎 (1919-1980)



母親啊,是誰…
--黒田三郎 (1919-1980),羅浩原 譯

母親啊
是誰把妳臉上美麗的光芒奪走了?
妳柔軟的手指怎麼變得像刷子似的粗糙?
母親啊
誰從妳澄清的湖水上奪走了寧靜?
我問著
多少次我哭著問著
徒然地思考著早已問過的昨日舊問
凝視著牆壁
然後還是只能如此凝視著牆壁

戰爭就是把父子或兄弟
從妻子、母親或妹妹的手中奪走
男人們像被摘落的堅果
一個個挨在船艙中
被送往大海的彼端
離開故土
在椰子油、黑砂糖和石油的氣味中度過五年
我如此的活了下來
故鄉被戰爭燒毀
縱使在故鄉瀰漫著死人的臭氣的時候
我的南十字星閃閃發光的天空下
如此的活了下來

母親啊
在那段期間妳身邊
大火多麼激烈地燃燒著呀
炸彈多麼激烈地爆裂著呀
我在萬里之外大海的彼端
畢竟思念也是枉然
只能暗自望著星星罷了

母親啊
頭髮變白了
營養不良皮膚變黃
像個陌生的孤單老婦
過去這段時間妳活在遠方
在故鄉
母親啊
為了再次相見
我什麼都願意賭上

我問著
多少次我哭著問著
凝視著牆壁

明天再繼續思考我問著自己的問題


--黑田三郎,《時代の囚人》,(東京:昭森社,1965)。



母よ誰が
--黒田三郎

母よ
誰があなたの頬から美しい輝きを奪い
あなたのしなやかな指を刷子のように荒らしてしまったのか
母よ
誰があなたの澄んだ湖水から静かさを奪ってしまったのか
僕は問い
いく度となく僕に問い
いたずらに昨日も同じ問いを問うたことを思い出し
壁を眺め
そして壁を眺めるのみである

戦争は父や息子や兄弟を
妻や母や妹の手からもぎとった
木の実のようにもがれた男たちが
次々に船艙をみたし
海の彼方へ送られて行った
故国をはなれ
五年の間椰子油と黒砂糖と石油の臭いのなかで
僕は暮していたのである
故郷が戦火に焼かれ
故郷が死んだひとの臭いであふれているときにも
僕は南十字星のかがやく空の下で
暮していたのである

母よ
そのときあなたの傍で
どんなに激しく火が燃え上がったか
どんなに激しく爆弾が搾裂したか
僕は万里の海の彼方で
しょせん叶わぬ思いと
ひそかに星を眺めていたのである

母よ
髪は白く
栄養失調に肌は黄ばみ
ひとりの見知らぬ老婦のように
あなたはそこに生きていたのであった
故郷に
母よ
再び相逢うために
僕らは何を賭けねばならなかったのか

僕は問い
いく度となく僕に問い
壁を眺め
ああ
明日もまた僕が僕に問うことを思うのである

(詩集「時代の囚人」より)


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